シニアとテレビ電話で親孝行

これは、親御さんが遠くにいて、頻繁にコンタクトできていないけど、気になっているという、息子・娘さん現役世代の方へのおすすめです。

二人世帯や一人世帯の高齢者が増えています(3 家族と世帯|令和3年版高齢社会白書(全体版) - 内閣府)。

高齢者が社会的に孤立すると、認知症になりやすくなる、など指摘されています。高齢者には、社会的な接触をたくさん持てるようにケアすべきなのです。

遠隔に親御さんがいる若い世代の方の場合、高々、電話で時々話をするのだと思います。が、親の耳は遠くなり、話が通じにくくなってきます。しかも、声だけではなくて、実は顔を見て、元気そうか確認したいですよね? 

ところで、特に70代以上の高齢者ですと、IT機器を使いこなせる方はわずかです。ただし、TVは例外です(4 情報機器の活用について|令和3年版高齢社会白書(全体版) - 内閣府)。

PCやスマホが普及する何十年も前から、電話とTVには触れてきた世代ですから。しかも、高齢者のかなりがスマホを持つようになってきました。

遠隔の親御さんと対話することに熱心な方で、親御さんとPCでSkypeしているという事例を、過去にいくつも聞きました。若い人が支援すれば、高齢者でもビデオ通話アプリを使えるのです。

そこで、高齢者でも普段触れているTVに、HDMIケーブルを刺して、高齢者も手にしているスマホと接続して見せて、LINEのビデオ通話でもどのアプリでもいいですから、自分のスマホとつながるアプリでビデオ通話するやり方を教えてあげてください。見守りロボットとか、センサー、とか持ち出すよりも、肉親とのコミュニケーションが、親御さんにとっても一番です。

スマホとテレビと、それらをつなぐHDMI-USB-C(かLightning)アダプタケーブルがあれば十分です。スマホのカメラ角度を静止させるための100均のスマホスタンドと。ほかに、各段、タブレットを準備したり、スマートスピーカーを準備したりする必要ありません。また、無料のビデオ通話アプリはありふれていますので、特殊な有料アプリを使う必要もありません。アダプタケーブルは1500円くらいです。

若い世代の協力を得て、齢者がTVを使って、肉親ばかりか、社会とコミュニケーションを活発にとれるようになったら、高齢者の孤立問題の解決にとても貢献するだろうと思います。