IT技術者のためのイノベーションのデザイン
IT技術者のためのイノベーション・デザイン
地図がないところに地図を書くテクニック、答えがないときに答えを見つけるテクニックを、まとめました。
ITに限らず、日本の教育は、プログラミングなど方法(HOW、昔の読み書きそろばん)を偏重しています。それに対し、この授業は、ITで何を実現するかの目標(WHAT)を定義する方法についてまとめたものです。
若いIT技術者向けに、トピックを選びました。モノづくりを想定し、リーン・スタートアップという考え方を中心にして、デザイン思考という考え方をブレンドしました。ただし、ビジネス向きのトピックは割愛しました。一方、若者の頭の柔軟なうちに知ると効果があるであろう、発想法のトピックを盛り込みました。世間には、起業セミナーやスタートアップ・イベントというものがあります。それらは、新しいことを始める手助けという点で、この授業と似ています。しかしそれらは、いいアイデアがすでにあること、ないしその場で思いつけることが前提です。それに対し、この授業では、いいアイデアを生み出すところに重点を置きます。
リーダーは、地図がないところに地図を書き、答えがないときに答えを見つけます。日本に秀才は多いが、リーダーは少ないです。この資料は、日本のITを学ぶ若者がリーダーになってくれるようにと作りました。
受講生の言葉
・・・今まではHOW(技術的な勉強)ばかりを行ってきていて、実際の社会問題を明白にしたり、どのように解決するかは学ぶことは今までしてこなかったのでこれから技術を学ぶときの意識にも変化が生まれました・・・
・・・この授業を通して、これからは人の要求に対して客観的や使用者側に立って評価することで解決していこうと思った…
…人の要求について様々な手法を用いて明確化していくというこの技術は、就職後のコミュニケーションで非常に役に立つような気がしてます。そのため、この授業でやったことを継続的に繰り返して技術をしっかりモノにしたいです…
…この授業がきっかけで、普段は気にも留めなかったようなところに注目することができるようになった気がする…
…今まで深く考えなかったを考えたり、今までにない考え方を学べて為になりました…